船橋は個別接種方式 4月以降、高齢者優先で実施
新型コロナウイルスのワクチン接種について船橋市は、かかりつけ医や地域の医療機関で実施する「個別接種」方式を採用する方針を固め、21年度予算案に約26億円を盛り込んだ。体育館などでの「集団接種」は行わない。3月中旬から高齢者に優先的に接種券を発送し、4月以降の接種を想定している。
総合病院など21カ所を「基本型接種施設」に指定し、ワクチンの保管設備となる強力な冷凍庫「ディープフリーザー」を配置。そこから診療所やクリニックなど104の「サテライト型接種施設」にワクチンを移送し、保管期限となる5日間以内に接種する体制を整える。現時点で両施設を合わせ125カ所での接種となり、今後、サテライト型施設をさらに増やすよう調整する方針だ。
「市医師会と協議し、なじみのある医者が接種することを前提とした」とコロナ対策保健所本部。かかりつけ医が担当することで接種者が安心できるほか、病歴や持病の確認が容易で問診時間を短縮できる利点があるという。一方、集団接種については「マンパワーの確保など課題があり、現状では集団接種をする可能性は低い」としている。
市は今月15日に専用回線のコールセンターを開設し、各種問い合わせに対応している。
℡050・5526・1142同センター(8~17時)。
鎌ケ谷市はワクチンの集団接種、個別接種を併用して実施する方針だ。市役所に隣接する総合福祉保健センターを集団接種の会場として想定するほか、複数の医療機関にも冷凍庫を設置する方向で、市医師会と協議中だ。コールセンターは3月中の稼働を目指す。
習志野市も集団、個別の接種を併用して行う方向性を示している。接種体制の詳細は「調整中」という。