オンラインで成人式
本紙エリア3市の成人式は新型コロナウイルスの感染拡大により会場開催が中止、延期となり、鎌ケ谷市では10日、船橋市では11日に式典のインターネット中継が行われた。
画像=船橋市の式典。市民文化ホールから配信された
船橋市では無観客の市民文化ホールから動画サイトを通じて式典を配信。松戸徹市長は「苦渋の決断。新成人とご家族の皆さんには本当に残念でつらい思いをさせることになってしまった」と話し、友人との会合は感染症が落ち着いてからにしてほしいと呼び掛けた。
式典の企画と運営は約20人の新成人が担い、SNSにメッセージを投稿してもらうなど、会場に集うことができない新成人らが「つながるように工夫した」という。恒例の「二十歳のアピール」では新成人の意気込み、歌唱や演奏、地元の郷土芸能「ばか面おどり」などを披露した。
各界で活躍する船橋ゆかりの著名人からのビデオメッセージでは、歌手の倉木麻衣さん、兄弟で東京五輪を目指す体操選手の谷川航さん・翔さんらが登場。新成人にエールを送っていた。
最後は舞台でくす玉を割り、約90分の中継が終了。司会を務めた湊中出身の宮﨑いつ歌さん(20)は「みんなと会えないのは寂しいが、準備してきた配信が終わってほっとしている」。飯山満中出身の小林聖さん(19)は「人とのつながりの大切さを再認識できた。みんなと一緒に苦難を乗り越えていきたい」と話した。船橋市教委によると、中継は約800人が閲覧した。