鎌高生がレシピ考案 コロナ苦境 地域盛り上げたい
コロナ禍で苦境が続く鎌ケ谷市の飲食店を盛り上げようと、鎌ケ谷高料理研究部の26人と市内店舗が協力し、新しいテークアウト商品を考案した。
画像=1位に輝いたレシピを考案した生徒たち。左から鳥飼あかねさん、髙橋萌花さん、成田咲来さん
商品化に向け生徒らは部内で5チームに分かれ、レシピを検討。料理の方向性や味の加減など東道野辺でパスタ専門店を営む新藤尚一シェフ(56)の助言を受けながら3カ月をかけ、アイデアをかたちにした。
料理コンクールの全国大会などで実績のある同部だが、今回は実際に市販するレシピのため、原価を抑えるのもテーマの一つ。先月30日、同校で最終発表会が行われ、各チームがレシピのこだわりや要点などをプレゼンテーションした。その結果、2年生3人のチームが考案した「ツートンライスキーマカレー」が1位となり、商品化することに。メンバーの成田咲来さんは「2種類の味があるので、それを味わってもらいたい」。審査員を務めた新藤シェフは「全部クオリティーが高く、みんな1位に匹敵する」と評価した。
部長の渡辺現愛さん(2年)は「私たちも経済活性化に貢献できるように頑張ってきた。試作を重ね、いろいろな思いが詰まっている」と話した。
同企画は鎌ケ谷の魅力を発信する「観光タウンミーティング」の一環。開発したメニューは来年2月に、同パスタ店での販売を目指すという。