プロ野球ドラフト会議 地元ゆかりの4選手、夢舞台へ

先月26日に都内で行われたプロ野球新人選手選択(ドラフト)会議で、本紙エリアゆかりの4選手が指名された。船橋市出身の木沢尚文投手(22)は東京ヤクルトスワローズから1位で指名され、大きな期待を背負って球界入りする。西川僚祐外野手(18)は千葉ロッテマリーンズ、秋広優人投手・内野手(同)は読売巨人軍からそれぞれ5位指名。育成ドラフトでは、習志野高出身の斉藤伸治投手(22)が北海道日本ハムファイターズから育成2位に指名された。

画像=神宮球場で投球する木沢(慶大野球部提供)

田喜野井ファ出身・木沢、1位指名でヤクルトに
木沢は慶応大のエースで、最速155㌔の本格派右腕としてチームをけん引。9月に開幕した東京六大学秋季リーグでは現在まで5試合に登板し2勝を挙げている。きょう7日から、明治神宮野球場でリーグ優勝を賭けた早慶戦に臨む。

7月には本紙の取材に「進路はプロ一本。他は考えていない」と明言していたが、同球場を拠点とするヤクルトから「即戦力候補」と高く評価され、1位指名には非常に驚いたという。来季以降は神宮のマウンドで猛者ぞろいのプロ選手を封じるつもりだ。

小学2年のときに船橋市のクラブ「田喜野井ファイターズ」に入団。当時、監督として指導した石附民夫さん(66)は「とにかくまじめで、野球ノートに言葉だけではなく絵を描いて足の踏み出し方などを聞いてきた。プロに1位で取ってもらえるまでになり、努力したんだろうなと。賢い彼らしく、もう一段成長した姿を見たい」とエールを送る。船橋市野球協会少年学童部によると、出身者のドラフト1位指名は初という。

薬円台リトル出身・西川はロッテ
ロッテ5位の西川僚祐外野手(18)は「薬円台リトルスター」で野球を始め、小学6年生の船橋選抜チームでは県大会優勝に貢献した。古和釜中から東海大相模高(神奈川)に進み、今夏の交流試合を含め甲子園に2度出場。高校通算55本塁打を誇る右のスラッガーだ。ロッテからの誘いに、「地元の球団から指名されて本当にうれしい。ファンの声援も熱く、チーム全体のつながりが強い印象がある。さらに力をつけて日本を代表する選手になりたい」とコメントしている。

宮本中出身・秋広は巨人が指名
巨人5位の秋広優人投手・内野手(18)は宮本中出身で、硬式野球チームで活躍。二松学舎大高(東京)へ進学した。高校3年生ながら身長200㌢、95㌔と規格外の体格を持ち、中心選手として活躍。スカウトから「長い腕を使い切れのあるボールを投げる。広角に長打が打てる打撃もパワーがあり魅力」と投打の双方を評価され、夢のプロ入りをつかんだ。