船橋市「おくやみコーナー」 開設
船橋市は来月6日から庁舎1階の戸籍住民課に「おくやみコーナー」を開設する。
遺族の負担を軽減する目的で、手続きの簡略化や各申請の支援を行う。親族を亡くした遺族は、葬儀や死亡手続きに追われ、健康保険や医療保険、年金に関する申請など必要な手続きは多岐にわたる。「死亡した本人不在で行わなければならないので大変」と担当者は話す。
今回の窓口開設では、印鑑登録証の返還や世帯主の変更など計12課23業務の受付が可能となる。何度も記入する住所や氏名を基礎情報として登録し、各申請書作成の手間を省く。
また「おくやみハンドブック」を製作し、同課や各出張所で配布。来庁時に必要な持ち物や、各手続きに関する内容を全40ページで紹介する。
近年、国は死亡・相続に関する手続きのワンストップサービスの実現に向け対策を講じ、今年5月に支援システムの提供を開始した。同課によると、同様の窓口は県内では珍しいという。
窓口は事前予約制で、1日から受け付けを開始する。着席型で1時間ほど時間を設け、それぞれの家族に合った手続きを案内する。今後、市民の声を聞きながら対応できる手続きも増やしていく予定だ。担当者は「遺族の気持ちに寄り添いながら、より良い支援につなげていきたい」と話している。