休校中の思い 絵画に
船橋市民ギャラリーで、市内の小中学生が臨時休校中の図工・美術科の課題として描いた作品など約2020点(16日時点)を展示する「四つ葉のクローバープロジェクト」が始まった。
画像=会場の壁一面に作品が並ぶ。左から、山本さん、日野原さん。
「言葉にならない『今』の思いを一枚の絵に託し、集めて展示することで、私たちの現在の姿が浮かび上がってくるのでは。今をアートの力で乗り越えよう」と美術科教諭や学芸員などが企画。取り組みに賛同した市民らも作品を寄せた。
履かれることなく玄関に置かれた靴、色鮮やかな花と枯れた花が一つになった花束、医療従事者や郵便ポストにクローバーを差し出す手…。自宅待機していた子どもたちの視点から、不安や希望といった思いや他者に伝えたいことが作品に込められた。それぞれの作品には「幸運を呼ぶ」とされる四つ葉のクローバーの絵が添えられている。
船橋市民ギャラリーで来月5日まで
展覧会を企画した市教委美術担当の日野原岳二さん(60)は「楽器やボールなど、それぞれの日常がにじむ作品になった」と感想を。学芸員の山本雅美さん(46)は「つらい状況でも世の中をよく見て表現できたな、と。この想像力と創造力がこれからの世を渡る力になる」と目を細めた。展示は7月5日まで。9時~17時(最終日は12時)。