船橋市 養育費取り決め支援

船橋市は、養育費の取り決めから受け取りまでを総合的にサポートする事業を始めた。

離婚相手との取り決めにかかる費用や民間保証会社と契約した場合の保証料の補助、弁護士による相談会の拡大、養育費の重要性や取り決めの方法について理解を深めるセミナーの開催など、ひとり親家庭を支援する。市によると、県内初の取り組みという。

離婚後の子どもの生活に欠かせない養育費だが、市が18年に実施した調査では、離婚夫婦の半数が「取り決めをしていない」と回答。養育費の受給状況についても、約65%が「受けていない」ことが明らかになった。この結果を受け、市は子どもの貧困対策の一環として「親子のしあわせ応援プロジェクト」を始動した。

ひとり親家庭同士の交流も
また、調査では「横のつながりが欲しい」といった声も多かった。市児童家庭課の担当者は「自分の話をしたり、相手の話を聞くことで、同じ境遇の仲間がいるという安心感を得られる」と説明する。今後、ひとり親同士の情報交換の場や親子キャンプなども実施する考えだ。