保育所休園 共働き家庭は…
船橋市は、市内保育所などを21日から緊急事態宣言が解除されるまで休園することを決めた。保護者らの間に混乱が広がる中、ボランティア団体「船橋ワーキングマザーの会」(高橋奈緒子代表)は未就学の子を育てながら働く母親らを対象に、現状を尋ねる緊急ウェブアンケートを実施した。
同会は5、6日に学齢期の子の親らを対象にしたアンケートを実施しており、今回はそれに続く第2弾。19日、20日に行った。
学齢期の子の親が緊急事態宣言後も「出勤して仕事をする」傾向があったのに対し、就学前児の母親の6割が「在宅で仕事」、または「仕事を休む」と回答した。医療関係者やひとり親など、特例で「引き続き登園する」、また「他の預け先を探す」と答えた親はいずれも1割以下だった。
子どもの生活で心配なことは「感染・健康状態」がトップで、続いて「運動不足などの身体面」や「ストレス状態」。子どもに必要なサポートに関しては「屋外での遊び場の提供」「子どもが友人と過ごす時間」「自宅での遊びの補助」が上位だった。
親の生活での心配は、保育所が休園しても「仕事が休めない(増えている)」こと、家事の負担が増えたこと、先が見えないことで、およそ8割の人が「新型コロナウイルス感染拡大前より自身の心身の不安が高まった」と回答。また、「親が感染し隔離された場合、子どもを頼める人がいるか」との質問には4人に1人が「いない」と答えた。
▼個々の声、要望▽在宅勤務中の子どもの遊び相手▽各家庭でのおもちゃや本の貸し借り、図書館本の貸し出し▽買い物や散歩の代行▽子どもの視力低下が心配▽ワーママではない人を含む地区ごとのSNSグループ(ラインなど)、助け合いガイドライン作成▽早い段階で正確な情報を▽子どもを見ながら働くことに対する企業への理解促進▽自粛や休園と補償はセット▽食費がかさんで生活が苦しい▽両親が罹患した場合の子どもの預かり(感染拡大を懸念し高齢の親を頼れない)
▼近隣住民に対して自分にできること▽オンラインでの話し相手▽ついでの買い物▽荷物を運ぶなど自家用車を使った支援▽少人数での短時間の預かり、散歩や外遊びの付き添い、食事や弁当の提供