プロバスケ Bリーグ 無観客再開も また中断 4月1日まで 全95試合を中止に
新型コロナウイルスの影響で一時中断されていたプロバスケットボールBリーグは14日から、無観客試合で公式戦を再開した。しかし、17日には再度のリーグ中断を余儀なくされた。
14日、船橋アリーナでは千葉ジェッツふなばしが宇都宮ブレックスと対戦。中継で試合を見守るファンと一体になれるよう、場を盛り上げるアナウンスや音楽などの演出は通常通り行われた。ただ、観衆がリズムに合わせ「ゴー、ジェッツ」と声を合わせるいつもの光景はなく、体育館にはドリブル音が響き渡った。
試合後、司令塔の富樫勇樹は「無観客は違和感があり、改めてブースター(ファン)のありがたさを感じた。全体の雰囲気が違い、シュートが入る、入らないだけではなく、ブーイングもない」と話した。一方、選手によって試合再開への温度差があり、特に外国出身選手にとっては「NBA(北米リーグ)の中止が大きい」とも明かしていた。
翌15日も船橋アリーナで同カードが予定されていたが、審判員の1人が会場入り後の検温で37・5度以上となり、試合は急きょ中止に。新型肺炎の疑い例には当たらないが、「試合を適切に実施することはできない」と判断した。前日にも他会場の試合が3選手の発熱で中止となり、各クラブに波紋が広がっていた。
Bリーグは、開催の是非を巡って選手会やクラブと協議し、17日には大河正明チェアマンが4月1日までの全95試合の中止を発表。「行動指針をしっかり作ったが、選手の動揺を抑えられない部分があったのは否めない」と説明した。以降の開催とプレーオフなどの取り扱いは追って決定する。