子育て支援切れ目なく 「包括支援センター」設置  船橋市

船橋市は妊娠中から子育て期間までを切れ目なくサポートする「子育て世代包括支援センター(愛称・ふなここ)」を、先月22日に保健福祉センター地域保健課内に開設した。
保健師や助産師らが「初めての妊娠・出産で不安」「夜泣きがつらい」「疲れて気分が沈みがち」「つい怒りすぎてしまう」などの相談に応じる。センターは母子保健業務と子育て支援業務をつなぐワンストップ拠点。ライフスタイルや社会情勢の変化で、就業や家事、介護などに追われたり、育児を抱えこんでいる家庭への包括的な支援が求められている。
相談の対象は、妊婦から18歳以下の子どもとその保護者。同センター窓口や電話で受け付け、必ずしも名乗る必要はない。手厚い支援が必要な人には個別にプランを作成し、関係機関が連携して継続的に支える。 「ちょっとした悩みごとから、深刻な相談ごとまで。どこに相談して良いか分からない、考える余裕がない人も、とりあえずここに相談してほしい」と担当者は利用を呼びかける。
センター開設から1週間。当初は、乳幼児期の親からの相談を主に想定していたが、小学生やその保護者から相談が寄せられているという。「これまで学校以外に受け皿がなかったのではないか」と担当者。
また、センターは病院や学校など関係機関との調整役も担う。これまで各機関の連携が弱く、課題解決の道すじが見えづらかった。「情報を共有し、時期に応じて役割を分担する」という。
「育児の負担やストレスは子どもだけが原因ではない。子のきょうだい、パートナーや親、仕事の状況、経済的なこと、外国出身者の事情など、相談者との話の中で支援の焦点を見つけたい」