千葉ジェッツ CS惜敗
今年もあと一歩届かなかった。プロバスケットボールBリーグの千葉ジェッツふなばしは11日、横浜アリーナで行われた18―19シーズンプレーオフのチャンピオンシップ(CS)決勝で前年王者のアルバルク東京と対戦。67―71で敗れ、2年連続の準優勝だった。
試合終了のブザー音とともに、ジェッツの選手らは崩れ落ちた。司令塔の富樫勇樹は頭を抱え、優勝セレモニーを直視できなかった。
互角で前半を終えたが、後半の立ち上がりから東京に流れを奪われ、19点のリードを許した。それでも終盤、猛烈な追い上げで一時2点差とすると、ジェッツ側のスタンドは興奮の最高潮に達した。
大差の敗北だった前年とは異なり、わずか4点差。攻守に活躍した西村文男は「優勝できると感じていたし、バスケ人生でいちばんチームを勝たせたいと思っていたが…」と唇をかんだ。
ジェッツはシーズン52勝8敗、最高勝率でリーグ優勝を果たした。無敗で勝ち上がったCS決勝。試合後、富樫は「昨年と違うのは、あの点差でも気持ちを切らさず40分戦い続けることができたこと」と総括。大野篤史ヘッドコーチは「チームは本当に成長していた。僕自身も彼らにふさわしいコーチにならなければいけない」と選手らをねぎらった。
会場にはBリーグ史上最高の1万2972人の観客が集まった。地元から駆け付けた大野温子さん(24)は「富樫さんのシュートが決まりだして5点差に追いついたときは勝つと思ったけど、横浜アリーナとは相性が良くないのかも。来年こそは」と悔しさをにじませた。