宮本氏3期目 初登庁 習志野市 「子どもたちに負担残さない」
市長選投票率 過去最低の43・85%
習志野市長選挙で3選を果たした宮本泰介氏(46)が23日、市役所に初登庁した。
任期満了に伴う同市長選は21日に投開票され、同氏が有効投票数の7割弱にあたる3万9798票を獲得し、新人の垣内常子氏(61)との一騎打ちを制した。
午前9時、正面玄関で市職員らから拍手で迎えられた宮本氏は「次の4年間もよろしくお願いします」とあいさつした。
3期目にあたり、宮本氏は記者会見で「将来を担う子どもたちに負担を残さないことが責務」と話し、老朽化した施設を統廃合する公共施設再生計画、行財政改革の効率化、高水準の教育、共生社会の実現などを掲げた。
奏の杜や東習志野の人口増に伴う待機児童問題については「手を抜いたことはないが、保育士が集まらない状況が慢性化している。まだまだ待機児童がいる。しっかりやっていきたい」と答えた。
市長選挙の投票率は43・85%。15年の前回を2・72ポイント下回り、過去最低となった。投票率の低迷に関し「駅立ちをして、乗降客が確実に減っていることを実感した。退職して家にいる人が増え、選挙に気付かない面もあるのでは」と高齢化の影響を指摘。市政への関心の低下は「情報化社会の中で相対的に目立たない情報になっている」と危惧し、特に投票率が低い若年層については「主権者教育」の効果に期待するとした。