学校協働活動 文科大臣表彰 秋津小「パートナー会議」

学校と地域が協力、成長見守る

学校を核とした地域づくりを進める文部科学省の「地域学校協働活動」で、秋津小(鈴木俊哉校長)の「パートナー会議」が文科大臣表彰を受けた。3日、同省内で表彰式が行われる。
同活動は学校を中心に、保護者や地元企業、市民団体などの地域が連携して、子どもの成長を支える取り組み。表彰は他の模範となる活動団体に贈られる。
同小の教員と保護者、地域住民らで組織する「学校運営協議会」は06年に設立。およそ100人が参加し、登下校の見守りや学習支援、校内花壇の手入れなど、日常的な児童とのふれあいを意識し活動している。その一環として、月1回開催しているのがパートナー会議だ。日頃の活動報告や問題点などを、学校側と地域住民が共有し、意見を交換している。
7月に行われた定例会では「いじめ」に関するアンケート結果について協議した。いじめの疑いがある22件の報告ついて一つひとつ内容を確認。報告件数の多い低学年については「きつい言葉を言われた」などあいまいなものもある。一方「高学年の報告は少なく、アンケートに書かれていない情報をキャッチするために常に相談できる環境を」といった声が挙がった。
今回の受賞に「長年をかけて成熟した地域との連携が評価された」と同小の齋藤信幸教頭(59)。「安全、学習、情報、環境の4つの支援によって、より良い学校を目指せる」と地域一体となって取り組む意義を話す。
同会議の委員長を務める横山智子さん(50)は「秋津は年々子ども数が減少している地域。学校と共存して小規模ならではの顔が見える教育、見守りを続けていきたい」と話した。