幼保施設にレストラン 子育て中の親子対象 健康食味わって

食育に力を入れる夏見台幼稚園・保育園(夏見台2)内に4日、子育て中の地域住民向けの「発芽玄米和食レストラン」がオープンした。子どもには園の給食を、親には玄米定食(500円程度)を提供する。
同園では情緒や集中力に影響を与えるとされる「腸内環境」を幼児期に整えることを目的に、胚芽米や緑黄色野菜、きのこや海藻といった食物繊維が豊富な食材を選び、給食を提供している。
鳥居徹也園主(52)は「園が提供できるのは昼食だけ。自宅での食育のためには、親御さんに健康的な料理を食べてもらうのが一番」と開設の狙いを話す。
開店は週3~4日で1日5組限定。日によって「2歳」「1歳」と対象の年齢を設定している。9月の予約はすでにいっぱいという人気ぶりだ。
オープン初日には4組の親子が来園。発芽玄米のほか、魚を使った主菜、根菜のサラダやひじき煮付などの副菜が提供され、色鮮やかな料理に母親たちから歓声が上がった。「おいしい。献立の参考になる」「子どもが便秘体質なのでありがたい」など反応は上々だ。
鳥居園主は「幼少期の腸内環境は、長い目で見れば健康寿命などに影響する。子どもと親の食生活は切り離せない。親御さんがここで食べて終わりとならないよう、食に関する情報を提供する」と話す。玄米をふっくら炊く手法も習得。「パサパサだからと玄米を遠ざけている人もぜひ」