小惑星「フナバシ」命名
火星と木星の間で00年に発見された小惑星が船橋市にちなみ「Funabashi」と命名された。先月30日に、船橋市役所で伝達式があった。発見したNPO日本スペースガード協会(白井正明理事長)から松戸徹市長にパリに本部を置く国際天文学連合(IAU)の認定証が手渡された。
「Funabashi」は火星と木星の間の小惑星帯に存在する小天体で、直径は推定で2・4㌔から5・4㌔ほど。同協会は天体の衝突から地球環境を守ろうと小惑星を観測、監視する団体で、「Funabashi」は岡山県の美星スペースガードセンターが発見した。市総合教育センターのプラネタリウム館(東町834)の30年にわたる活動や市民向けの天体観測会など、「船橋は天文を含めた教育に力を入れている」との理由から、昨年4月にIAUに申請したという。
今年の7月11日までに延べ52万3584個の小惑星が見つかっており、命名されたのはうち2万1651個という。県内の地名にちなみ命名されたものに「千葉県」「勝浦」があり、今回が3例目になる。
松戸徹市長は「小惑星を身近に感じてもらえる大きなきっかけの一つになる。市独自の教材に来年から載せて、理科教育に役立てていきたい」と話した。
29日18時から、同館で命名記念イベントが開催される。