頭脳ゲーム「ブリッジ」 アジア大会初採用で知名度上昇 船橋でも日々熱戦
現在開催中のアジア競技大会で「頭脳スポーツ」として初めて正式競技になり、注目を集めているトランプを使ったゲーム「コントラクトブリッジ」。船橋市では本町1のビルの一室で「京葉ブリッジセンター」の会員らが日々、競技を楽しんでいる。
ブリッジは英国発祥で、欧州や米国、中国、インドネシアなどで盛ん。ポーカーなどと並ぶ「世界三大カードゲーム」の一つとされる。日本コントラクトブリッジ連盟によると、国内の競技人口は20万人。海外での定着ぶりに比べると「マイナー」な存在だが、熱心な愛好家は少なくない。
同センターは04年に設立し、現在の会員は約250人。週末には平均80人ほどが集まり、熱戦を繰り広げている。
対戦する2組のペア、4人でテーブルを囲み、向かい合ったパートナーと協力しながらプレーする。それぞれの手札は13枚。その中から1人1枚を選び、最も強いカードを卓上に出した人が「トリック獲得」となる。これを13回繰り返し、所定の計算式で点を競う。場に出たカードから、パートナーと相手ペアの手札を正確に予想することがカギとなる。
同センターの近藤久子さん(69)は「非常に攻撃的で、ディフェンスも必要な競技」と説明する。マージャンのように運も問われる頭脳戦だが、兼岩芳樹理事長(71)は「ブリッジはカードが52枚なので偶然の要素が少なく、プレー中に自分の予想が正しいか、修正すべきかがわかる」とゲームの魅力を話す。