千葉工大 搭乗型AIロボット 開発 生活を助けるパートナー
千葉工大は人の後ろを付いて走行したり、変形して乗り物にもなる搭乗型の人工知能ロボット「CanguRo(カングーロ)」を開発し、4日、同大東京スカイツリーキャンパスで発表した。
「自動車が生まれて100年。人とロボットの新しい関係をつくりたい。乗り物の定義を変えたかった」と同大未来ロボット技術研究センターの古田貴之所長(50)。「生活を支援する未来のパートナーになりうる」と自信を見せる。
全長75㌢、重さ64㌔。「ロイドモード」は買い物の際の荷物運びなど、日常生活のサポートを想定している。人を認識し追従移動し、遠方にいる場合でもスマートフォンなどで指定した場所まで自動走行で迎えに来てくれる。
「ライドモード」では車輪の幅が広がるなど、小型バイクに変形。カーブではボディが自動で傾き、旋回する。最高速度は10㌔で、速度に応じた振動をあえて搭乗者に感じさせる機能を搭載し「人機一体感」を目指した。
今後、会話機能の追加も検討しており、20年ごろの商用化を目指す。