ごみ減量化へ 住民説明会 可燃ごみ収集 10月から週2回に
職員が訪問する「ふれあい収集」も
家庭から出るごみを減らそうと、船橋市は今年10月から可燃ごみの収集を週3回から2回に変更する。市民にとって利便性が低下する施策だが、市は環境への負荷や財政負担の軽減につながると、各公民館で住民説明会を開き理解を求めている。高齢者や障がい者などごみ出しが困難な人の自宅へ職員が訪問する「ふれあい収集」もあわせて始める。
市によると、市内で排出されるごみの量は年間20万6710㌧で、うち家庭系可燃ごみは11万8814㌧(16年度)。処理費用に年間42億円がかかっている。市内清掃工場から排出される焼却灰のうち、半分にあたる約1万㌧を秋田、山形県に最終処理を依頼している事情もあり、分別によるごみの減量の必要性を説明する。
資源循環課によると、全国74の政令市・中核市のうち、現在、週3回以上の収集を行っているのは船橋市と新潟市のみ。近年、収集を2回に減らした千葉市では8・6%の削減につながったという。
東部公民館で11日に開かれた市民説明会では、「削減した分の予算をどのように還元するのか」「議会で決まってからの説明会。反対が多かった場合は」といった質問があった。市担当者は「回数の変更は16年度には反対が多かったが、17年度に説明会や市民モニター調査を行い、アンケートで賛否が逆転した。市民にご協力いただく立場として周知していきたい」と回答した。