スマホ通報に対応 船橋市、新消防システム稼働
船橋市は今月から、新たな総合消防情報システムの運用を開始した。多言語対応や、スマートフォンで通報できる「ネット119緊急通報システム」などを導入し、消防と救急の迅速化を図る。
新機能の一つ、3者同時通訳では英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語の5言語に対応。外国人から緊急通報を受けた際、24時間対応の電話通訳センターを介してスムーズな意思疎通を図り、救急現場への的確な措置を図る。
ネット119は聴覚や言語に障がいのある人が容易に通報できるシステム。専用のアプリを使い、画面の「通報する」というボタンを押したあと、「救急ですか、火事ですか」「自宅ですか、外出先ですか」といった案内が順次表示される(=写真)。「LINE」のようなチャット機能を用い、情報の伝達ができる仕組みだ。災害地点はGPS機能で情報を伝える。市消防局によると、従来は外出先で自分がどこにいるか伝えにくいこともあり、通報できないといった声も多かったという。
ネット119の利用は事前登録が必要で、市消防局は6月9日・13日に市内で説明会を開催する。