鎌ケ谷市新年度予算案 421億4千万円

鎌ケ谷市は先月20日、24年度当初予算案を発表した。一般会計は前年比10・6%増の421億円4千万円で過去最大規模となった。

子育て世帯への支援や北千葉道路の整備を見通したまちづくりに重点を置く。入学準備で経済的負担が増す小学1年生を対象に学校給食を無償化する(3千万円)。また学校給食の材料価格上昇分は引き続き公費で補填する(5100万円)。

雇用やにぎわいの創出を目指し、新鎌ケ谷駅南側の県有地2460平方メートルを取得し、企業誘致する事業に6億9千万。市は「北千葉道路の開通を見据え、鎌ケ谷に対する注目が集まっている。今こそ未来につなげる投資を行う必要がある」と説明する。

歳入は、市税が定額減税に伴い前年比2・1%減の136億7千万円。実質的には前年比4億3千万円の増額を見込む。市債は総額で35億6050万円、うち臨時財政対策債は1億1千万円とした。

歳出は民生費が全体の46・6%で196億3千万円、次いで教育費が13・3%で56億円となった。予算編成後の基金残高は11億9千万円減の16億6千万。そのうち財政調整基金の残高は8億6千万円を見込む。

新規事業では、避難所公共施設への空調設備の設置・改修に9億1千万円。25年4月に開園予定の民間保育所などの整備に1億6千万円。脱炭素社会に向けた市庁舎や各施設のLED照明改修などに2億円。

このほか、道路の破損や不具合を簡単かつ短時間で通報できるシステム導入に152万円。休日における中学校の部活動の地域支援に100万円。ファイターズと連携強化事業などがある。