ヨーカドー津田沼店 9月ごろ閉店

習志野市のイトーヨーカドー津田沼店が９月ごろに閉店する見通しとなった。親会社のセブン＆アイ・ホールディングスの広報は「成長戦略としてさまざまな項目を精査した結果」と閉店の理由を話す。

同店は１９７７年に開店。その後、周辺には大型商業施設の出店が相次ぎ、激しい競争が起きた。しかし東葉高速鉄道の開業によるＪＲ津田沼駅利用者の減少や南船橋周辺の発展により、05年にダイエー、07年に丸井が撤退。23年２月には同地区のシンボル的存在だった津田沼パルコも閉店した。

地域住民ら 驚き、惜しむ声
日常の暮らしに密着している同店の閉店に地域住民からは驚きと、惜しむ声が上がっている。藤崎在住の90代女性は「開店当初から買い物に来ていて親しみがある。市のコミュニティバスが目の前で止まるので便利なのに」と残念がった。同店で店員をしていたという70代女性は「私が働き始めたころには、屋上には遊具があったり、託児できたりしてにぎやかだった。激戦区で47年戦い抜いたということにお疲れ様と言いたい」と懐かしんでいた。

駅ビルを所有する新京成電鉄は「後継のテナントは未定で、まるごと１棟貸しの方向で検討している」という。