「人」24時間走で世界新記録を樹立した船橋市職員 仲田光穂さん

先月1・2日に台湾で行われた24時間走世界選手権で、これまでの世界記録を247㍍上回る270・363㌔を走り優勝した。

1周2㌔の公園を休憩を挟みながら24時間走り、その距離を競うレース。当日は強風、雨に見舞われる厳しいコンディションとなった。世界各国の代表111人が参加し、前評判では4・5番目。有力選手が次々と脱落するなか、疲労や足の痛み、空腹に襲われながらも持ち前の「集中力」で走り続けた。練習では体が重くなる夜の時間帯も走り続けられるよう、夜の峠道を走るなど対策してきたという。「最後の12分で世界記録が見えてきた。他国の選手や周囲の声援に後押しされて作れた記録」と喜んだ。

平日は船橋市の職員で資産税課に勤務している。退勤後に個人で練習する市民ランナー。高校で陸上を始め、22年に24時間走の大会に初出場した。競技の魅力は未知の自分との遭遇や長時間競技特有の他の選手との交流など。  「記録はすぐに破られると思うので、また自己ベストの更新を目指したい」と話している。