子どもが安心できる未来を ウクライナ支援コンサート

鎌ケ谷市で17日、子育てイベント「ニコカマフェス」の中で、戦渦にあるウクライナへの支援を呼びかけるコンサートがきらりホールであった。

画像=バンドゥーラを奏で歌うカテリーナさん

ウクライナ出身で伝統楽器バンドゥーラの奏者、グジー・カテリーナさんが祖国への思いなどを歌った「母への道」やジョン・レノンの「イマジン」など4曲を披露し、270人の聴衆が聞き入った。富岡から夫婦で訪れた小柴幸子さん(78)は「初めて聞く曲で、言葉もわからないけれど、じーんときて涙が出た。祖国への切実な思いが伝わってきた」と感想を話した。

後半は昨年2人の子どもを連れ鎌ケ谷に避難し、現在は市の臨時職員として働くナセドキナ・オルガさんや芝田裕美市長を交えた特別対談が行われた。
 
カテリーナさんは「今も毎日攻撃が続いていて、多くの子どもが殺されている。日本がどれだけ安全か。それに気付いて守っていってほしい」と訴えた。オルガさんは「子どもたちにこのような恐怖を与えないためにも、私たちはこれからどうすればよいのか、皆様にも考えて頂ければ」と呼び掛けた。またオルガさんはウクライナには産後の母親同士が触れ合えるような施設がなく、「将来、日本のコミュニティセンター、児童センターのような施設を設立するのが自分の夢になった」と話した。
 
芝田市長は「世界中の子どもたちが安心できる未来を作っていくことが大人の責任。子どもたちの笑顔が守られるように努めていきたい」と話した。

コンサートの募金は33万5043円が寄せられた。