谷津干潟にキアシシギ 13年連続で同一個体が飛来

谷津干潟に8日、足にタグの付いた同一個体のキアシシギ2羽が13年連続で飛来した。
 
画像=足にタグのついたキアシシギ

谷津干潟自然観察センターによると、2羽の足のタグは調査を目的に11年9月に付けたもので、翌年以降、毎年飛来を確認している。天敵に襲われたり、タグが劣化したりするため、これほどの長期に渡り同一個体が確認されるのは全国的にも珍しい。

キアシシギは体長約25㌢、黄色い足と胸や脇にしま模様があるのが特徴。10日時点で73羽が確認されており、複数の群れが飛来していると考えられる。2羽がエサを食べたり休んだりする行動を共にしていることから1つは例年と同じ群れとみられる。

この2羽が昨年、三番瀬で観測されたという情報がある程度で、他国での情報がなく、どこから来てどこに行くのかは不明という。

キアシシギの最長寿命は16年とされていることもあり、「今年はどうか」と飛来を心待ちにしている来館者も多い。「13年アニバーサリー」と書いたうちわを手作りしてきた人もいたという。

「皆さんから本当に愛されて、今年も来てくれてよかった」と担当者。キアシシギの群れは、長ければ1カ月ほど谷津干潟で観察できる。