村山さん 意見発表で最優秀賞

多古町で先月24日に開かれた県学校農業クラブ連盟研究発表大会で、薬園台高園芸科の村山海風さん(3年)がⅠ類(生産・流通・経営)の意見発表で最優秀賞に選ばれた。

画像=賞状とカップを持つ村山さん

大会は農業を学ぶ高校生が研究の成果や思いを発表する場で、学生同士の交流や、新たな知識や発想に触れてもらうのが狙い。Ⅰ類のほかにⅡ類(開発・保全・創造)とⅢ類(ヒューマンサービス)部門がある。

7分の持ち時間での意見発表と、その後の質疑応答が審査の対象。村山さんは発表のために、近隣のコメ農家とナシ農家に出向き作業を体験したという。作物の生産性を向上させるための「省力化」をテーマに新たな機械の提案や農業と工業の関係性を深めていく必要について熱弁した。

村山さんは 「他校の発表内容に具体的なアイデアや興味深いものが多く刺激を受けた。自分が最優秀賞をもらえるとは」と受賞を喜んでいる。

農家で育ったわけではないが、小学生の頃に学校で自分の植物だけがよく育った経験などから農業に興味を持ち同校に進学したという。「将来はどんな形であれ農作物に携わる仕事に就きたい」と話す。

今月24・25日に東京農業大(東京)で開かれる関東大会に県代表として出場する。村山さんは「夢は大きく関東大会で優勝して全国大会に出場したい。大会まで同科の学生や先生を相手に質疑応答の質を上げて臨みたい」と意気込んでいる。