奇抜な姿で稲守る カバ田んぼで「かかしコンテスト」

鎌ケ谷市の市民グループが手入れをする通称「カバ田んぼ」(佐津間677)でかかしコンテストが開催されている。

画像=個性あるかかしが並ぶコンテスト会場の田んぼ 

高齢のため一人では作付けできなくなった農家の男性を手伝うかたちで、貴重な水田と環境を守りたいという有志が10年ほど前から作業している田んぼ。現在のメンバーは8歳~92歳の15人。男性の名前からカバ田んぼと名付け管理している。

毎年、鳥などの害獣対策のためにかかしを立てているが、これを公募してコンテストにすることで地域のにぎわい創出になればと、初開催している。

近隣の老人福祉施設やパンの製造販売店などからの応募があり、現在ロボット風のものや鳥向けの信号機、ピザの配達員風のものなど12体が並んでおり、今後、複数のかかしが追加される予定という。

田んぼの看板に掲示されたQRコードから気に入った作品に投票してもらう仕組みで、来月初旬に結果を発表する。
 
「それぞれに制作者のこだわりが詰まったかかしが並んでいるので細かいところまで見てもらいたい」と同団体代表の髙橋晶子さん(47)。

「農薬に頼らず自然に優しい方法でこの場所を守っていきたいと思っている。コンテストを機に市内に残る自然環境に目を向けてもらうきっかけになれば」と話す。佐津間677―49。東武野田線六実駅から徒歩7分(駐車場なし)