飯田さんが農水省局長賞 千葉なし味自慢コンテスト

ナシの出来栄えを競う「千葉なし味自慢コンテスト」で、鎌ケ谷市中沢の飯田展久さん(45)が農林水産省局長賞に輝いた。

画像=今後は高温に強い品種の生産に力を入れたいと話す飯田さん

コンテストはナシの消費拡大や品質向上を目的に「幸水」と「豊水」を毎年交互に対象とし専門家らが色や形、糖度などを審査するもの。今年は県内から「幸水」120点が出品された。春の開花時期に気温が高かった影響で実がつき始めるの早く出荷も早まった。例年より甘いという。

飯田さんは、ナシ農家の4代目。就農して20年ほどになるが、以前とは気候が異なっており、近年は夏の高温に頭を悩ませてきた。「今年は実が大きくなる時期に高温少雨が続いたことから、水やりに気を配った。木を疲れさせない工夫など、やれることをやった結果、ここまで育ってくれた」と話す。ホルモン剤は使わず、おいしいものをおいしい時に消費者に届けるのがこだわり。飯田さんの農園では幸水をはじめ8種類のナシを作っているが、現在ほとんどが予約で完売しているという。

同コンテストでは同市の鈴木吉夫さんが4位の関東農政局長賞、三橋重幹さんが5位の県議会議長賞を受賞した。