不登校児童生徒の居場所「サポートルームひまわり」に名称改め

大型連休明け。張り詰めていた心の糸がいったん緩んだだけに、子どもたちの学校までの足取りが重くなりがちだ。

画像=支援のあり方について話す職員ら

不登校の小中学生が全国で急増している。文科省の調査では21年度の小中学校の不登校児童生徒数は24万人を越え、過去最多を更新した。船橋市でも年々増加しているという。
 
不登校や教室に入りづらい生徒の学習を支える「教育支援センター(適応指導教室)」。船橋市では1996年から峰台小校内に設置されている。市教委は今年度からその名称を「サポートルームひまわり」に変更した。「適応指導」という言葉への抵抗感があるとの指摘と、同施設の周知が狙いという。

船橋市総合教育センターの八巻知子副主幹は不登校の増加理由の一つとして「学校に行くことが全てではないという考えが、社会全体に定着してきたのではないか」と話す。文科省は19年に従来の学校復帰を前提にした不登校対応を見直し、教育支援センターやフリースクールなど多様な教育機会を確保する方針を示している。市は市内2つ目となるサポートルームを24年4月に古和釜中内に設置する予定だ。

峰台小内のサポートルームの基本方針は「基礎的な学習の支援」と「小集団での社会的自立を目指す支援」の2本柱。午前または午後の2時間コース、1日4時間コースなどがあり、子どもが自分のペースで通っている。こだわりがあり周りとペースを合わせられなかったり、人一倍敏感、繊細だったり。はっきりとした理由がわからず複数の要因が絡み合っている子も多いという。現在は小学1年から中学3年まで1日平均で20人が利用している。スタッフは教諭経験のある6人。子どもたちは自分が話しやすいスタッフを見つけ相談をしているという。

ひきこもりがちな子には生活面を、進学を望む子には学習に重点を置くなどそれぞれに合わせてサポートしている。学校内の一室を活用することで、小中学校との連携が取りやすいほか、子どもの学習や進学に対する意欲を維持する利点もある。同施設に通い今春、中学を卒業した21人全員が高校へ進学したという。

今後は学習面での学校との連携を強化するとともに、不登校に悩む児童生徒、保護者にうまく利用してもらえるよう周知に力を入れたいと話す。