大人になっても奏でたい 新楽団「ポートソレイユ」

船橋市出身の若手音楽家たちが今年結成した「ポートソレイユオーケストラ」が、来年2月の初公演に向け練習している。

画像=練習に励むメンバーら

3日、三咲公民館へ取材に訪れると、講堂からトランペットの力強い高音や軽快なクラリネットの音が聞こえてきた。発起人の照沼響さん(26)は御滝中出身。同中で管弦楽部に所属し、音大卒業後は音楽講師の傍らビオラ奏者として活動している。「船橋には全国大会に出場する吹奏楽部がたくさんあるのに、大人になると演奏する機会がなくなってしまう。学生時代の部活動のようにみんなで音を奏でたい」と仲間たちに声を掛けた。

現在、楽団には船橋中や七林中出身の18歳~36歳までの約100人が参加している。指揮は照沼さんの恩師で現在津田沼高オーケストラ部顧問の山岡健教諭(63)に依頼した。

「中学、高校時代はとにかく元気いっぱいで音が強かったけど、今は音に強弱があって柔らかさを感じる」と照沼さん。演奏会は2月11日船橋市民文化ホールで行われる。「今、音楽を頑張っている後輩たちに、大人になってもここがあると知ってもらう機会になれば」と話している。