小学校最後に何やる?宮本小児童155人が選挙体験

小学校生活の思い出となるレクリエーションの内容を投票で決める模擬選挙が11日、宮本小で行われた。6年生の児童155人が実物の記帳台や投票箱を使い、選挙さながらの雰囲気の中で一票を投じた。

画像=実際の投票箱に投票する児童たち

主権者教育の一環で選挙の意義や仕組みを学びつつ、児童に主体的に考え判断する力を身に付けてもらうのが狙い。投票前に児童は選挙管理委員会の担当者から候補者の名前や政党を書く時の注意点などを教わった。

模擬選挙では5人の学級担任が「候補者」となり、「フェスティバル党」「歌は友達党」など架空の政党名を掲げ、小学校生活最後の年にふさわしいイベントについて演説した。

投票の結果、「いつもとは違った競技でみんなと団結した日々を、青春の1ページをもう一度」と趣向を凝らした体育祭の開催を提案した候補者が当選。通常とは別に6年生のみの体育祭を年内に開催することになった。

授業を終えて小野愛來さんは「選挙は18歳になってからでいいと思っていたけど、今から考えておこうと思った」と感想を。米山紗菜さんは「以前、授業で国会議事堂に行った。今日はより選挙を身近に感じることができた」と話した。

「18歳になった時ではなく、その年齢なりに徐々に伝えていく必要がある」と大賀泰代校長。「自分の意思で選ぶことのできる人になってほしい」と思いを語った。