硬式テニス日本一 船中3年戸邉悠真さん

柏市で先月行われた全国選抜ジュニアテニス選手権大会の男子14歳以下の部で船橋中3年の戸邉悠真さんが優勝した。14日、船橋市役所を訪れ喜びを語った。

画像=市役所を訪れた戸邉さん

過去には錦織圭選手も優勝した大会で、世界への登竜門とされている。今年は全国の予選を勝ち抜いた32人が出場した。準々決勝では、6連敗中の田畑遼さん(関東代表)と対戦。途中、足がつるなど、「厳しい戦いだったが、気持ちと周りの応援で勝ち切ることができた」と笑顔で報告した。

自宅近くのコートで偶然プロのプレーを見かけたことをきっかけにテニスを始めたという戸邉さん。2年前、同大会12歳以下の部への出場権を得たが、コロナ禍で大会は中止に。他の大会も軒並み中止となり、「モチベーションをどう保てばよいのか分からなくなった」。自宅から片道1時間半かかる柏市内のクラブに通い、コーチや家族、周囲に支えられながら同大会を目指してきた。

普段からの心がけとして「コンディションがいい時も悪い時も、気持ちを声に出して自分に言い聞かせ、気持ちを切り替えるようにしている」と戸邉さん。「将来の目標は四大大会に出場すること。特にハードコートが好きなので、全米オープンで活躍出来たら」と話す。

訪問を受けた松戸徹市長は「メンタルを維持して勝ち切ることは大変だったと思う。自分のプレースタイルを追い求めて、世界に羽ばたいてほしい」と激励した。