帰宅促す放送児童の声で「地域の防犯力向上に」

日暮れ時、街中に童謡「夕焼け小焼け」などのメロディーが流れ、女性の声でアナウンスがある。子どもたちに帰宅を促がし、地域住民に見守りを求める防災無線放送だ。習志野市では今月からこの放送の声を市内の児童が務めている。

画像=習志野市役所の一室で収録する渡邉くん

「児童が呼びかけることで、子どもたち、市民の方に防犯意識を高く持っていただけたら」と市担当者は話す。「皆さんいつも私たちのために見守りをしてくださりありがとうございます」と地域への感謝を届ける内容にもなっている。

声を担当するのは市内各校の6年生の代表児童。今月は鷺沼小と袖ケ浦西小が担当している。児童の声による放送を始めてから、「次はどこの学校」という問い合わせもあり、市民が耳を傾けていることがうかがえる。

6月の放送の録音が17日に市役所内で行われた。収録を終えた谷津南小代表の渡邉湊介くん(6年)は「ゆっくり区切って話すのが難しかったけど、納得のいく録音ができた。地域の防犯に役立てばうれしい」と話した。同市では毎日16時45分に放送が流れる。