母親向け「復職ガイド」作成

船橋市在住の母親たちによる交流会「船橋ワーキングマザーの会」が、産休、育休後の就労を目指す女性らに向けた小冊子「復職準備サポートガイド」(=写真)を作成した。市内の保育所など24カ所で無料配布している。

B5判カラー。全24㌻。仕事を始めるまでに必要な手続きや順序を整理した「すごろく」や、共働き世帯の1日を具体例で紹介。保育園準備のヒントや家事の工夫、市内の病院や遊び場など、生活に役立つ情報を掲載した。育児と介護のダブルケアに関する行政や民間機関の情報も盛り込んだ。

17年に第1弾を作成しており、今回は第2弾。同会代表の高橋奈緒子さん(42)は「5年経つと子育てをめぐる環境は変わる。コロナ禍では以前は当たり前だった交流やママ同士の情報交換の機会が少なくなり、孤立を深めていると思う。伝えなきゃと思うことが前より増えた」と制作の狙いを話す。

作成に携わった長谷川鮎香さん(27)は「ネットで調べて出てくる情報は世間一般的な内容。『船橋ではどうなんだろう』という情報を求めている人にはいい一冊になったと思う」と話す。

高橋さんは「子育てと仕事を両立するには生身の情報が必要になる。情報を知る機会もなくて困っている人たちの手に届けたい」と話している。