北総線賃値下げ 来年10月から

北総鉄道(鎌ケ谷市)は19日、現行運賃の変更届けを国土交通省に出したことを発表した。来年10月1日から平均15・4%、通学定期は64・7%の値下げとなる。

通学運賃の大幅値下げは、子育て世代や学生の負担軽減、若い世代の入居を促進する狙いがある。京成高砂~印西牧の原駅間では現行8万950円の6カ月定期代が2万6950円に改定される。

初乗り運賃は210円から190円に、中距離帯では最大100円値下げする。例えば、新鎌ケ谷~千葉ニュータウン中央駅間では現行580円が480円(ICカード利用で475円)に。これに伴い、通勤定期運賃も13・8%値下げとなる。

1972年設立の北総鉄道は「運賃が高い電車」として知られ、長年住民らから運賃引き下げの要望を受けていた。今年6月、22年には累積損失を解消できる見込みとなったことを発表。値下げの検討に入っていた。

同鉄道は「将来にわたって存続性を考えたぎりぎりの価格。選ばれる沿線になるために努力していきたい」と話している。

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