催しの中止また相次ぐ 月末まで休館

新型コロナウイルスの「第5波」の影響で、本紙エリア3市でもイベントの中止、延期や公共施設の休館などが相次ぎ、教育機関は夏休み明けの対応に追われた。

船橋市は、変異ウイルス「デルタ株」のまん延による陽性者の増加、医療・救急体制のひっ迫を理由に、屋内の公共施設の休館を含む大規模な利用制限措置を先月30日から開始した。

公民館、児童ホーム、屋内スポーツ施設などを休館とし、野外などの施設も制限を設けた。ふなばしアンデルセン公園も6日から休園する。市が主催、共催するイベントは、一部を除き中止とした。いずれも9月末までの措置。10月以降について、保健所本部社会対応班は「現状では未定。9月下旬のコロナ対策本部会議で決定する方針」としている。

習志野市は、公共施設の定員制限や感染症対策の徹底を10日まで継続し、新規の利用については「ご遠慮いただいている」と担当者。鎌ケ谷市は、9月末まで市主催のイベントを延期または中止とし、民間の催しも同様の対応を呼び掛けている。

夏休み明け 各市の対応
習志野市は公立小中学校を3日まで臨時休校とし、週明けの6日から原則登校で給食なしの短縮授業に。保護者の判断で在宅のオンライン授業も受けられる対応をとる。幼稚園、こども園も同様の午前保育。預かり保育は実施する。いずれも13日以降は通常の授業、保育、給食を再開する予定だ。

他方、保育所や放課後児童会(学童保育)については緊急事態宣言終了まで「できる限りの利用自粛」を保護者に依頼した。登園自粛の場合は保育料を日割りで減免。放課後児童育成料は、全ての日を利用自粛とした場合、減免する。

船橋市の市立小中学校は3日まで2時間程度の短縮授業とした。6日からは通常通りに登校し、給食後に下校する。同市教委によると、現在、各家庭のインターネット接続状況を調査中。13日以降は通常授業に戻す予定だが、感染の可能性がある場合などやむを得ない事情で自宅待機する児童生徒へのオンライン授業を実施する方針だ。

鎌ケ谷市は10日まで時差登校で、授業4時間と給食を基本に短縮日課となる。

いずれの市も部活動は原則中止している。