夢のV1飛躍誓う 船橋出身の鈴木日葵選手

バレーボールVリーグ1部(V1)女子の埼玉上尾メディックスに、船橋市出身の鈴木日葵(23)がこのほど移籍し、10月に開幕する21―22シーズンでの飛躍を期している。

画像=チームの練習中に笑顔を見せる鈴木

「来たからにはたくさんもまれて、どのように貢献できるか。V2とは比べ物にならないほどのスピードとパワー。リーグ入れ替え戦で身に染みている」。昨季までV2の群馬銀行グリーンウイングスに所属。183㌢の長身と多彩な踏み込みを生かしたアタックで、決定率1位のスパイク賞を2年連続で獲得した。チームは2連覇を果たしたが入れ替え戦で敗れ、昇格はかなわなかった。

「うぬぼれではなく、率直に、これ以上自分のスキルが伸びないと感じた」と鈴木。シーズン終了後、「どこからも声が掛からないかもしれないが、自分はもっともまれた方がいい」と、引退も覚悟の上で移籍を希望したところ、埼玉上尾からのオファーを受けた。同チーム関係者によると、バレーボール界全体は移籍が少ないが、チームの方針として積極的に受け入れているという。

鈴木は12歳からバレーを始め、中学2年で古和釜中に転入。部活動に汗を流し、県選抜チームにも選ばれたが「授かりもので、背が大きいだけだった」と苦笑する。強豪校の市船橋高ではインターハイや「春の高校バレー」を目指したが、全国大会出場には届かなかった。

埼玉上尾はこれまで3位が最高位で、初優勝を目指している。「チームにとって、良いスパイスになれれば。他の選手にない色を見つけたい。リーグが始まるまで、自分の色をフォーカスしていきたい」