鎌ケ谷市長初当選 芝田氏初登庁で抱負

鎌ケ谷市長選挙で初当選を果たした芝田裕美氏(59)が19日、市役所に初登庁し、19年ぶりのリーダー交代を告げた。同市を含む本紙エリアで女性市長が就任したのは初となる。

画像=市役所前で職員から花束を受け取る芝田氏(写真中央)

19日午後、市役所正面玄関に現れた芝田氏は大勢の市職員や支援者から拍手で迎えられ、繰り返し頭を下げた後に手を振り、庁内に向かった。市幹部ら約90人を前にした就任式では「職員の英知を結集して取り組んでいきたい。組織の力を信じている。ぜひ、お力添えを」を呼び掛けた。

「希望の持てる街づくりを」
記者会見では、「市民の皆さまから信任をいただき、希望の持てる街づくりを進めていきたい。女性ということで、自分自身で子どもを産んで育てた経験から具体的に困りごとを想像できる」と述べた。コロナ禍で厳しさを増す財政については「鎌ケ谷市も全国の自治体と同じように、来年度以降の税収に不安材料がある。市民の皆さまにしっかりと説明し、優先順位を付けて取り組んでいくことが必要だ」とした。

同市長選は清水聖士前市長の辞職に伴う出直し選挙で、18日に投開票された。元市議の芝田氏は前市長、市議会の主要会派、県内の市長、県議、国会議員など主に保守系の後押しを受けた選挙戦を展開し、接戦を制した。他方、元市議の徳野涼氏(28)が肉薄し、元県議の藤代政夫氏(73)、弁護士の熊谷貴宏氏(45)を含め、票が割れた。

投票率は37・70%。新人のみによる戦いとなったことが影響したとみられ、前回の33・42%をやや上回った。

◆鎌ケ谷市長選挙=選管確定
芝田裕美 12996 無新
徳野涼   9509 無新
藤代政夫  7630 無新
熊谷貴宏  4105 無新