違反者に「即過料」改正条例 今月から施行

船橋市は1日、改正路上喫煙防止条例を施行した。違反者には直ちに過料2千円を科すほか、JR船橋駅北口の広場に実証実験として指定喫煙所を設け、影響を調査する。

画像=JR船橋駅北口広場の指定喫煙所

重点区域のJR船橋駅、西船橋駅、津田沼駅北口周辺での違反は「即過料」となる。市クリーン推進課によると、旧条例でも過料は定められていたが、巡視員が違反者に「やめてください」と勧告すると、素直に従う人が多く、過料を払った人は実質的にいなかったという。

16年に4528件あった勧告件数は、20年には1710件と減少傾向にあるが、「依然として多くの違反者や散乱ごみが見受けられる」とし、取り組みを強化する必要があると判断した。担当者は「これまでの船橋は間接罰だったが、県内で直接罰を導入している複数の市は年に500件ほど。船橋もさらなる削減を目指したい」と話す。

駅前に喫煙所 実証実験
他方、JR船橋駅北口の広場には指定喫煙所を設ける。広さは26平方㍍。12日から設置し、2年間の実証実験を行う。

野外での喫煙防止は市民の自由を制限する側面もある。一方で、市が20年に重点区域周辺で実施したアンケートではたばこを吸わない人や近隣住民も含め、7割以上が「路上喫煙防止のために喫煙所の設置が必要」との回答だった。そこで、受動喫煙とポイ捨て防止を目的に喫煙所を設置し、散乱ごみの定点調査や浮遊粉じん調査、利用者や通行人への調査を行い、効果を検証する。