「子どもを育む街」お寺で漫画の教室

火曜の夕暮れ、正延寺(西船3)の講堂「光明殿」はにぎやかな子どもたちの声に包まれる。机の上には、ペンとコマ枠が描かれた白い紙。高根台出身で漫画家歴20余年の目黒広治さんが毎週開いている「お寺でマンガ教室」だ。

画像=「伝えたい物事と絵の大きさは比例する」など、描き方を伝授する目黒さん(中央)

「先生、これ、なに描いたの」「不動明王」「え、うまいんだけど」

取材に訪れた日には小学生を中心に7人が参加。有名人の写真をスクリーンに映し出し「3分でポーズを描く」という課題などに取り組んでいた。「モデルのポーズが変」と最初はふざけていた子も、次第に「コツ」を聞き逃すまいと集中し始めた。

「漫画業界では若い世代は可能性や素直さがあるとして重宝される」と目黒さん。一方で、漫画制作に携わる人が本格的に教える場は多くない。プロを目指していなくても、読むことや描くことが好きな子どもが、近い将来、才能を開花させるかもしれない。

目黒さんは週刊少年漫画雑誌に掲載経験があり、「I″s」「封神演義」「機動戦士Zガンダム define」などの人気作ではアシスタントとして制作に携わってきた。

机で絵を描くだけではなく、「準備と基礎」が重要という。ネタ、ストーリー構成、立体物を把握する数学的思考、情報を整理し伝える力などが求められる。「手先だけじゃなく頭を鍛えたい」と目黒さん。「作品を完成させること、続けた先に道が見つかることも伝えていきたい」

教室ではコンクールへの出品も視野に入れる。小中高生1回千円、大人は月謝制。見学可。問合せは目黒さんのEメール(art.works.mangaya@gmail.com)まで。