北本町の西村さん「見にきてメダカのお家」
マックスバリュ新船橋店(北本町1)屋上の貸し農園で、町内に住む西村倉蔵さん(77)が育てたメダカを公開している。「メダカのお家」として、来訪者に紹介しており、「かわいらしいメダカをぜひ見にきてほしい」と話している。
画像=西村さんと同社スタッフ手作りの小屋
育てているのは観賞魚として人気のヒメダカ60匹。埼玉県に住む孫にもらった10匹を西村さんが自宅ベランダで5年がかりで増やしたものの一部。環境緑化やコミュニティ創出に取り組む「プラネット」(愛知県)の協力を得て、3年前、貸し農園にメダカを引っ越しさせた。
2月に本紙の投稿欄に寄稿したところ、多くの来訪があり、飼育設備を拡張することになったという。水槽はこれまでの4倍になり、新たに高さ1・8㍍、幅2・5㍍の小屋も設けられた。
西村さんは8年前に船橋市に転居し、妻の紀美代さんと2人、マンションで暮らしている。孫がヒメダカを運んできた時、「育ててみたい。少しでも長く生かしたい」と思った。それから生活は一変。100円ショップでサラダボウルを購入し、手作りで飼育環境を整えた。夢中になるうちに、メダカは100匹に増えた。
児童の登下校を見守るスクールガードとして活動する西村さん。メダカが欲しいという児童には譲っており、地域の子どもたちから「メダカのじいじ」と呼ばれるようになった。「生きがいになっている。知らない人が『ちっこいのがいたよ』『昔、飼ってたの』と話しかけてくれる。小さなメダカが、地域の人と話す大きなきっかけをくれた」と西村さん。
「コロナが落ち着いたら、しばらく会ってない孫にもじいじのメダカを見せてあげたい」