冬鳥そろった三番瀬「ビューシェア」で観察会

先月29日、ふなばし三番瀬環境学習館で野鳥観察会が行われ、市民ら17人が参加した。

画像=ビューシェアリングで観察する参加者ら

バードウォッチャー「♪鳥くん」が案内する人気の観察会。コロナ禍で一時期参加者も減少していたが、今回は定員を超える応募があった。この日はハマシギやミヤコドリのほか、珍しいシロカモメなど冬鳥が勢ぞろい。32種類の鳥が見られた。

観察する際、従来は参加者自らがフィールドスコープを交代でのぞいていたが、現在同館が導入しているのが、テレビ会議システムで映像を共有する「ビューシェアリング」方式だ。案内人がフィールドスコープでとらえた映像をタブレット端末や、参加者のスマートフォンで即時に見ることができる。

感染症対策として導入したものだが、目当ての野鳥が飛んでいってしまって見逃すこともなく鮮明な姿を観察できるため、参加者に好評という。

家族で参加した渡辺花さん(10)は「普段見られない鳥が見えてよかった。タブレットだと、大きくはっきりと見えてわかりやすい」と話した。

フィールドと離れた遠方でも映像を共有できるため、同館担当者は「ありのまま、いろんな姿を見てもらえたら」と今後の展望に期待を寄せた。