2カ月遅れの入学式

初夏の入学式―。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言解除を受け、6月に入り、およそ2カ月間延期されていた公立学校の入学式が県内各地で行われた。

船橋市の薬円台小では3日、マスクを着用した晴れ着姿の新1年生106人が体育館に入場。緊張した表情でクラスごとに行進し、距離を空けて設置されたパイプいすに静かに着席した。

式辞に立った竹内健一郎校長(56)は「ご入学おめでとうございます。お祝いの言葉を早く皆さんに言いたかった。6月になり暑さも感じますが、しっかりと話を聞く姿はとても頼もしく、立派です」とあいさつした。

式典の規模縮小、換気徹底し挙行
感染症と熱中症の対策として、同小は体育館の窓を開けた上で冷風が出る空調機材を入れるなどして、場内の換気を徹底。式典は担任教員の紹介など最小限の内容とし、開始からおよそ30分で終了した。

保護者らは「入学式はできないと思っていたので、できてよかった」「この世代は分散登校から始まって集まることがなかったので、クラスのみんなに会えてよかったのでは」とほっとした様子。新入生の増子星愛さん(6)は「足し算を勉強したい」と授業への意欲を見せていた。

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