鎌ケ谷市民まつり中止

新型コロナウイルスのまん延防止のため、10月に予定されていた鎌ケ谷市民まつりの中止が決定し、18日に市が発表した。

画像=新鎌ケ谷地区を進む相馬野馬追の武者行列(2014年)

市民活動推進課によると、市民らで組織する実行委員会の会合が難しく、書面での協議を重ねた。現状では協賛金を募るための企業訪問が難しく、経済的に苦しんでいる事業者が多いことも考慮したという。担当者は「実行委員全員で集まることもできなかった。まつりは多くの人出になるので、規模を縮小することも難しい」と説明する。

同まつりは1975年に始まり、2012年からは秋の開催に変更。およそ7万人が訪れる市内最大のイベントで、福島県の神事「相馬野馬追」の武者行列が人気を博すなど、多くの住民に親しまれている。昨年は台風19号の影響で中止となった経緯もあり、「今年こそは、と思っていたが…」と落胆する声もある。

高橋寛実行委員長(84)は「2年連続で中止になり、本当に残念。相馬に行って野馬追の正式な依頼を出す必要もあり、5月中に決めなければならなかった。世界中のことだから鎌ケ谷だけではどうしようもない」と肩を落とす。