規模縮小も 笑顔の門出 市立小中118校で卒業式

本紙エリア内の市立小中学校118校の卒業式が12日から19日にかけて開催された。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各校は規模を縮小した。船橋市では式典は30分以内、参加者は卒業生と保護者1人のみの参加で行われた。
丸山小で17日に行われた卒業式では、マスクを着用した6年生62人が体育館に入場。1㍍ほど間隔を空けたいすに着席した。
校歌斉唱はせず、起立した児童らに、男性教諭が「心の中で歌ってください」と呼び掛け、以前に各学級で録音した音源を編集したものが流れた。従来1人ずつ受け取る卒業証書は時間短縮のため、児童会長の勝又勝吾くんが卒業生を代表して檀上し受け取った。
「仲間と過ごした6年間」「さようなら、大好きな丸山小学校」―。思い出を児童が1人ずつ語る演目は、それぞれが自宅で練習して「ぶっつけ本番」で臨んだという。
式典後、比志島彩羽さんは「短かったけれど、感謝の気持ちを伝えられたと思う」と涙を浮かべた。
井川富美子校長(59)は「普段から、当たり前の生活に感謝しようと話してきた。今回はそれができなくなったが、普通の生活に戻ったときにこそ、一日一日を大切に過ごすことを忘れないでほしい」と話した。