囲碁全国大会 ジュニア本因坊戦 V  行田中3年の末原蓮さん

小中学生の囲碁日本一を決める「ジュニア本因坊戦」の全国大会が先月、東京都千代田区で開かれ、行田中3年の末原蓮さん(14)が優勝した。
大会には全国10地区で予選を勝ち抜いた32人が参加。2日間にわたるリーグ戦で覇を競った。
末原さんは緊張もなく自分のペースを保てた。「危ない場面もあったが、勝ててうれしい」と喜びを語った。
末原さんは、兄・絃さんの影響で5歳から囲碁を始め、小学生の時には、「こども棋聖戦」で全国3位になるなど頭角を現した。中学生になってからも、複数の全国大会で上位に食い込んできたが、頂点に立つのは今回が初めて。
毎週1回、市内の囲碁塾に通うほかは、「打ちたいときになんとなくインターネットで打つ程度」。母・弘恵さん(48)は、蓮さんを他の教室や合宿に参加させて囲碁に専念させるべきか悩んだこともあったが、本人のペースを「邪魔しないよう毎日同じように生活すること」を心がけ、見守ってきたという。
自身の囲碁スタイルについて「安全に安定して打ちたい。チャンスがきたら積極的に攻める」と末原さん。憧れは同大会の初代王者でもある棋士・井山裕太九段。「これからも人のマネじゃなく、自分の碁を打っていきたい」と話している。