習志野市新年度予算案 一般会計 634億円 前年度比3.6%増

習志野市は14日、19年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比3・6%増の634億8千万円。学校の改築や新消防庁舎建設の本格化、市有地の売却などを受け過去最大規模となった。
歳入は、市税が前年度比2・9%増の284億1804万円。国庫支出金84億5562万円(2・4%増)、借金にあたる市債70億5420万円(11・3%減)などにより財源を確保した。
歳出は、福祉の経費にあたる民生費が2%減の249億5967万円。例年増加傾向にあったが、大久保こども園が4月に開園することから一定の減少となった。教育費は谷津小校舎改築や小中学校全普通教室へのエアコン設置などを受け、13・1%増の97億2647万円を計上した。
特別・企業会計を合わせた総額は1151億4005万円。19日開会の市議会に上程された。
財政課によると、予算案は教育、子ども、公共施設分野に注力。一般会計が過去最大規模となった理由は、芝園の給食センター隣接地の売却により約22億円が上乗せされたため。収入は借金返済のための基金に積み立てるなどするため、実質的には前年度と同規模の新年度予算案という。市が進める「公共施設再生」では大久保地区の新施設が11月に開館予定で、管理運営費7510万円を盛り込んだ。
主な新規事業は以下。▽受動喫煙対策1004万円▽袖ケ浦東地区に交通規制「ゾーン30」導入3138万円▽ロボット活用による業務効率化522万円▽旧庁舎解体8862万円▽小中学校空調整備1億3420万円▽幼稚園空調整備607万円▽鷺沼市街化調整区域の区画整理の検討など615万円