宇宙と東邦中高つなぎ交信 金井飛行士「夢を目標と考えよう」

 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している宇宙飛行士、金井宣茂さん(42)と母校の東邦中・高をつないで交信する催しが6日、同校体育館で行われ、在校生や近隣住民ら1200人が宇宙からのメッセージを受け取った。
20時15分頃、金井さんが体育館のモニターに登場すると、大きな歓声が上がった。続いて児童、生徒の代表10人が「宇宙でインフルエンザにかかったら」「無重力でもほこりがたまるの」などと質問。金井さんは「出発前に2週間ほど隔離されるので、インフルエンザになることはまずないが、もしなったら常備薬で治す。宇宙でも人間が生活するとほこりが出る。通気口のフィルターにたまるのでそれを掃除する」と回答した。夢を実現する方法については、「夢ではなく目標と考えると良いのではないか」と後輩にエールを送った。
習二中の河野隼之介くん(12)は「宇宙飛行士は遠い存在だと思っていたので、交信できてとても光栄。自分も人から憧れられるような存在になりたい」と話した。