鎌ケ谷市新年度予算案 一般会計381億円

鎌ケ谷市は13日に23年度当初予算案を発表した。一般会計は前年比5・1%増の381億円。18億5千万円増で過去最大となった。

運転免許自主返納者や障がい者付き添い人のコミュニティバスの利用支援、市内初となる水遊び場を市制記念公園に設置するなど、市民の声を反映した事業が多い。また、道路整備事業についても23年度当初予算より約1億円を増額し、道路状況の改善を図る。企画財政課は「21年度が過去最大の黒字となり、それをいろいろなサービスに還元した」と説明する。

歳入では、21年度決算や直近の状況を踏まえ、市税は3憶9千万円増の139億6千万円を見込む。市債の「臨時財政対策債」は22年度の発行可能額実績と、国が示す「地方財政対策の概要」などを考慮し、5億7千万円減の3億円を計上。

歳出は、24年3月に開館を予定している東部地区児童センター(仮称)設置事業に4億5328万円を計上する民生費が全体の48・1%を占め、183億1481万円。次いで教育費が44億1026万円。衛生費においては、4月以降の新型コロナウイルスワクチン接種について国の指針が出た後に補正予算で対応するとして、当初予算では8・2%減の31億3217万円とした。

16日に始まった市議会にかけられる。

新規事業では、50歳以上の市民の胃がん検診における内視鏡検査導入に6301万円。24年度中の供用開始を見込む、市制記念公園の水遊び場の整備に4400万円。東京10号線延伸新線跡地の緑道整備に2363万円。医療的ケアが必要な園児や児童に対応する体制整備に455万円。運転免許自主返納者や障がい者付き添い人のコミュニティバスの利用額を半額に減免し、バス事業者へ運賃を補助する事業に292万円。「犯罪被害者等支援条例」に伴う見舞い金の支給などがある。