鎌高生考案の「かまなしーす」花椒香るピリ辛 好評

ナシと酢などを使ったソースを鎌ケ谷高校の生徒たちが考案した。3月末から限定販売したところ、「思った以上の売れ行き」(市商工振興課)で残りわずかという。

画像=開発した商品をPRする鎌ケ谷高料理研究部の部員

「かまなしーす」という商品。ふわっと花椒が香るピリ辛な味わいが特徴で、鶏肉料理やギョーザのたれなど、幅広く活用できる。

市民の視点で街の魅力を発信する「観光タウンミーティング」事業の一環で、20年から同校の料理研究部と地域の飲食店などが協力して新商品を開発している。今回は消費者や商品を提供する飲食店のニーズをつかむことに重点を置いた。部員24人を複数の班に分け、市場調査をして案を出し合った。主婦層を対象にしたアンケートで「子どもと一緒に食べる時に自分だけちょっと辛くしたい」という声があり、用途が広いピリ辛のソースを作ることにした。

すり鉢など手作業で試作したものと、工場の機械で作るものとでは、色や味が異なり苦労した。イメージした商品にするために、「調味料の割合などの微調整を繰り返した」と部長の富田夏帆さん(3年)は話す。石井智栄莉さん(同)は「企業に入ったらこうなんだろうな。マーケティング調査から関わって、その声を反映して商品を作れた。貴重な経験ができた」と感想を。部員らは「かけたり、和えたり、漬け込んだり。簡単に味変できるこの商品を多くの人に知ってもらいたい」と話す。商品を使ったオリジナルレシピを研究し、SNSで発信している。

価格は200㍉リットルで520円。市総合福祉保健センター内の「喫茶とまとはうす」や「さわやかプラザ軽井沢」など市内飲食店6施設で購入できる。