舞台芸術で地元愛育む「まち劇プロジェクト」始動

演劇や音楽などの芸術活動を通して子どもたちに環境問題について考えてもらおうと、船橋を拠点に活動する演出家ら6人が「ふなばし・まち劇プロジェクト」を設立した。

画像=プロジェクトを立ち上げた半田さん㊧と岡元さん

発起人の一人で演出家の半田晶子さん(73)は「芸術や文化は人間の成長にとても大切なもの。それらを通じて、子どもたちにふるさへの意識や愛着を持ってもらうことが狙い。自慢できるようなふるさと船橋を作っていきたい」と話す。

6月から市内の小学生以上を対象に、音楽やダンス、芝居のワークショップを開催するほか、子どもたちが五感で体験して、環境問題と触れ合える機会を提供する。 今秋には環境問題をテーマとした音楽劇を完成させる。舞台装置として海で拾ったゴミや貝がらを利用したいという。「捨てちゃだめだというだけでなく、使い方次第だということを伝えたい。遊びの中で気付いてもらえれば」と代表の岡元邦治さん(46)。また「ワークショップに参加した子どもたちが、海に行った時にゴミを一つでも持ち帰るようになれば」と話す。

「ゆくゆくは海辺に舞台を作って芝居を」と岡元さん。活動を通じて「子どもたちが、胸を張って『船橋がふるさとだ』と言えるような街」にしていきたいと話している。